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◆ お香のあれこれ
日本書紀には、「紀元595年4月に淡路島に沈香木が漂着した」、との記述がある。
その木片を火にくべたところ、よい香りがしたので、その木は朝廷に献上された。
これが我が国のお香の歴史の始まりであるとされている。
沈香の伝来した4月と、そして香の文字を分解して、「十」「八」「日」と読み、
4月18日を「お香の日」と制定している(全国薫物線香組合協議会)
江戸時代では線香は時計の代わりにも使用され、禅寺では線香が1本燃え尽きる
までの時間(40分)を坐禅を行う時間の単位とした。
香十徳
一休上人が記したといわれるお香の効用。
香りは量ではなく、質が重要としている。
感格鬼神 感は鬼神に格(いた)る |
感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる |
清淨心身 心身を清浄にす |
心身を清く浄化する |
能除汚穢 よく汚穢(おわい)を除く |
穢(けが)れをとりのぞく |
能覺睡眠 よく睡眠を覚ます |
眠気を覚ます |
静中成友 静中に友と成る |
孤独感を拭う |
塵裏偸間 塵裏に閑(ひま)をぬすむ |
忙しいときも和ませる |
多而不厭 多くして厭(いと)わず |
多くあっても邪魔にならない |
寡而為足 少なくて足れりと為す |
少なくても十分香りを放つ |
久蔵不朽 久しく蔵(たくわ)えて朽ちず |
長い間保存しても朽ちない |
常用無障 常に用いて障(さわり)無し |
常用しても無害 |
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